SAP サポートバックボーンへの接続

SAP サポートバックボーンは、お客様にテクニカルサポートを提供するために SAP 内に設置されている集中インフラストラクチャーです。サポートバックボーンは目的の異なるさまざまなシステムで構成されています。たとえば、SAP Support Portal インフラストラクチャー、メンテナンスプランナー、SAP EarlyWatch Alert レポートなどを提供しています。

SAP サポートバックボーン

サポートバックボーンのアップデート - お客様側での対応が必要です。

このたび、SAP サポートバックボーンがアップデートされました。新しいインフラストラクチャーに安全に移行していただけるよう、一年半の移行期間をもちまして従来のインフラストラクチャーは 2020 年 1 月 8 日にシャットダウンいたしました。対応がお済でないお客様には 新しいインフラストラクチャーに切り替えて、引き続き接続できるようにしていただく必要があります。

アップデートに関する影響は、サポートバックボーンに接続される ABAP ベースの全 SAP システムに及びます。

 

2020 年 11 月 30 日(月)に、カスタマーシステムから SAP への RFC 通信はすべて、完全かつ不可逆的に終了しました。

SAP Note 2923799 もご参照ください。


RFC シャットダウンの準備はお済みですか?

RFC シャットダウンの準備が完了していることの確認対象となるシステムで、残っている SAP へのレガシー RFC 接続のみをすべて無効化し、1 ~ 2 週間経過してもすべてが想定どおり動作し、頻度の低いバックグラウンドジョブにも影響がないことをチェックします。すべてが想定どおりに動作している場合は、SAP への RFC 接続(のみ)を完全に削除することができます。

上述のスケジュールに従って SAP への RFC コールが連続して切断される場合は、これらの RFC コールによって、エラー、ダンプ、および不要なシステム負荷が増大します。できるだけ早く削除することをお勧めします。

 

問題が発生した場合

システムランドスケープで、バックボーン更新に関連する問題が発生した場合には、コンポーネント XX-SER-NET でケースを登録してください。

 

サポートバックボーンのアップデートガイドとステップ別チェックリスト

ガイド (HTML または PDF) には、バックボーンのアップデートに必要なすべての作業が記載されています。また、チェックリストには、SAP Solution Manager の特定サポートパッケージ向けの必要な作業が記載されています。近い将来に SP08 以上にアップデートする予定がある場合は、サポートバックボーンのアップデートチェックリストがアップデートプロセスに含まれるため、追加の作業は不要です。

 

文書: SAP ノートアシスタントでのコネクティビティの検証方法、サービスのダウンロードおよび EarlyWatch Alert の送信方法 (PDF)

SAP Solution Manager と Focused Run への影響

お客様には  SAP Solution Manager と Focused Run の通信を新しいインフラストラクチャーに切り替えて、接続できるようにしていただく必要があります。

  • SAP Solution Manager 7.2 をご利用の場合、Support Package Stack 07 またはそれ以降の SPS にアップデートしていただく必要があります。(*パートナー様はSPS08 またはそれ以上のSPSが必要です。)
  • Focused Run をご利用の場合、バージョン 2.0 またはそれ以降のバージョンにアップグレードしていただく必要があります。

注記:SAP では、常に最新の利用可能なサポートパッケージスタックにアップデートすることを推奨しています。

SAP Solution Manager において影響を受けるシナリオ、SAP Solution Manager と Focused Run が接続するために必要な手順について、詳しくは以下のページをご覧ください。

 

SAP ノートアシスタントへの影響

デジタル署名されたダウンロードを利用するには、SAP ノートアシスタント(トランザクション SNOTE)でその機能を有効化する必要があります。このためには、SAP ノートアシスタントを使用する全システムでアップデートしていただく必要があります。

注記: デジタル署名された SAP ノートを処理できるように SNOTE をアップデートしていない場合、SNOTE で SAP ノートをダウンロードできません。

必要な作業について詳しくは、以下のリンクページをご覧ください。

SAP に直接接続されている ABAP システムへの影響 (ST-PI と ST-A/PI の更新)

EWA レポートを SAP に直接送信するなど、SAP に直接接続する ABAP ベースのシステムはすべて、最新の ST-PI アドオンでアップデートする必要があります。必要となる ST-PI と ST-A/PI のバージョンについては、FAQ をご覧ください。

EWA レポートを SAP Solution Manager を介して送信するなど、SAP に直接接続していないシステムでは、ST-PI と ST-A/PI をアップデートする必要はありません。ただし、SAP では管理対象システム内の ST-PI と ST-A/PI をアップデートしておくことをおすすめします。

テクニカルコミュニケーションユーザーへの対応

新しい接続では、専用ユーザーを設定する必要があります。一般ユーザーは、2020 年 1 月 8 日以降は接続できません。そのため、SAP に接続する全システム(EWA データを SAP に直接送信する全システム、および SAP ノートアシスタントが使用されている全システム)で、すべての接続にテクニカルコミュニケーションユーザーが使用されることを確認する必要があります。

テクニカルコミュニケーションユーザーとは、接続のみを目的とした独立ユーザーです。このユーザーでは、どの SAP ポータルにもログオンできません。ユーザーパスワードの有効期限はありません。テクニカルコミュニケーションユーザーは、このアプリからリクエストしていただけます。

テクニカルコミュニケーションユーザーに関する詳細は、FAQ をご覧ください。

関連情報

よくある質問 (FAQ)

よくある質問の一覧については、FAQ ページをご覧ください。

 

サポートバックボーンアップデートガイド

ガイド(HTML または PDF)には、バックボーンのアップデートに必要なすべての作業が記載されています。

お問合せ

ご質問がある場合、また、他ユーザーからの質問に対して回答される場合は、SAP コミュニティにアクセスしてください。

技術的な問題については、ケース、電子メール、チャットまたはお電話にて SAP プロダクトサポートにお問合せください。