ノートアシスタント

SAP ソリューションに対する簡単で継続的な改善

SAP ソリューションに対する簡単で継続的な改善

ノートアシスタントは SAP Notes を迅速に適用するための強力なツールで、SAP コンポーネントへの部分的な修正を簡単に適用できます。また、すでに適用済みの SAP Notes、サポートパッケージ、モディフィケーションの相関関係を自動的に識別し、SAP コンポーネントに対して適切に修正を適用します。ノートアシスタントはお客様の SAP コンポーネントを改善する有用なサポートツールです。

デジタル署名された SAP Notes

SAP Notes では、それぞれの SAP Note にデジタル署名を施して安全性を確保しています。SAP サポートバックボーンのアップデートと SAP Notes のデジタル署名の必要性に伴い、SAP Notesのダウンロードとアップロードの方法が変わりました。
デジタル署名された SAP Notes は SAR ファイル形式で提供されます。SAP ONE Support Launchpad からダウンロードした SAP Notes はすべて、デジタル署名された SAR ファイルです。

ABAP システムのノートアシスタント(トランザクション SNOTE)で、デジタル署名された SAP Notes に対応する機能を有効化する必要があります。有効化を行わないと、2020 年 1 月 1 日以降、ダウンロードとアップロードができなくなります。ABAP システムを有効化するための条件は次のとおりです。

1. 関連するすべての SAP Notes が ABAP システムで適用されていること。

  • ノートアシスタント (SNOTE) でデジタル署名された SAP Notes をダウンロードまたはアップロードできるようにするために、SAP Notes 240807325462202508268 を適用してください。

  • 同等の移送ベース修正指示 (TCI) は、SAP Note 2576306 で入手できます(SAP Note 2576306 には SAP Notes 240807325462202508268 が含まれています)。ご使用の ABAP システムでノートアシスタントが移送ベース修正指示 (TCI) に対して有効である場合は、上記の SAP Notes を個別に適用するのではなく、SAP Note 2576306 を適用することを推奨します。

2. SAP_BASIS リリース 740 以降では、SAP Notes のダウンロード方法として、HTTP プロトコルまたはダウンロードサービスが有効化されていること。SAP_BASIS リリース 740 以降でダウンロードに RFC プロトコルは使用できません。

3. SAP_BASIS リリース 700 ~ 731 では、RFC 宛先で使用される一般ユーザーに代わって S ユーザー(テクニカル通信ユーザーを推奨)を使用すること。

2019 年末までに、デジタル署名された SAP Notes を ABAP システムでアップロード/ダウンロードできるようにしてください。

SAP_BASIS リリース 2020 年以降の状況 2020 年に向けて必要な準備
700 より前 デジタル署名された SAP Notes を使用するための手動プロセス ABAP システムは、デジタル署名された SAP Notes を使用するように自動的に有効化することができないため、手動プロセスに従う必要があります。
700 ~ 731 SAPOSS/SAPSNOTE を使用するには S ユーザー(テクニカル通信ユーザーを推奨)が必須
  • 引き続きダウンロードに RFC を使用するには、SAPOSS/SAPSNOTE の OSS_RFC ユーザーの代わりに S ユーザーを使用します。テクニカル通信ユーザーを使用することをお勧めします。
  • ダウンロードサービスも利用できます。
740 以降
SAPOSS/SAPSNOTE は使用不可

以下のいずれかのダウンロード方法を有効化します。

  • HTTPS プロトコル(SAP カーネル 7.42 PL400 以降が必須)

または

  • ダウンロードサービス

詳細は以下をご覧ください。

SAP Note Transport-based Correction Instruction (TCI)

SAP Notes TCI は、ABAP 修正をフレキシブルに提供するための新たな手段です。TCI には以下のメリットがあります。

  • ノートアシスタントおよびアップグレードプロセスに統合されています。
  • 1 ステップで自動的に導入されます。
  • サポートパッケージの次回更新時に自動で再導入されます。
  • ABAP ダウンロードサービスでは、必要な TCI パッケージを SAP Notes とともに自動でダウンロードできます。

ノートアシスタントで SAP Notes TCI を使用できるようにする

デフォルトでは、ABAP システムの SAP_BASIS が SP レベルを満たしていない限り、ノートアシスタントツールで TCI を使用できません。  ABAP システムが SP レベルを満たしていない場合、ノートアシスタント (NA) ツールで TCI を使用できるようにしてください。そのためには、関連する SAP Notes を適用する必要があります。これらの SAP Notes はブートストラップ SAP Notes と呼ばれ、SAP_BASIS リリースによって異なります。
ノートアシスタントで SAP Notes TCI を使えるようにする方法もリリースごとに異なります。詳細については、下記のリンクをご参照ください。

以下もご参照ください。

利用できる製品リリース

ノートアシスタントの新バージョン

ノートアシスタントの新バージョンは、SAP NetWeaver 7.0、SAP NetWeaver 2004 サポートパッケージスタック 13、SAP Web Application Server(以下、SAP Web AS) 6.20 SAP Basis サポートパッケージ 55 よりご利用いただけます。

リリース 現在のバージョン SAP Notes
SAP Web AS 6.20 サポートパッケージ SAPKB62055 - 新バージョン 875986
NetWeaver 2004 サポートパッケージ SAPKB64013 - 新バージョン
875986
NetWeaver 7.0 サポートパッケージ SAPKB70005 - 新バージョン
875986
NetWeaver 7.1 新バージョンは、標準出荷として提供されています N/A

ノートアシスタント

従来のノートアシスタントは、R/3 リリース 4.6C  よりご利用いただけます。SAP Web AS 6.10 以降のリリースでは、標準出荷としてシステムに組み込まれています。SAP Web AS 6.10 より前のリリースにつきましては、ノートアシスタントはアドオンとしてご提供しております。現在のノートアシスタントのアドオンバージョンは 1.2 です。4.6C リリースの場合、 SAP Notes アドオンをダウンロードしてご利用ください。アドオンバージョン 1.2 以下からのアップグレードには、SAP アドオンインストールツール (SAP Basis 4.X) でアドオンパッケージをインストールするか、対応するサポートパッケージ (SAP Web AS 6.X) をインポートする必要があります。

リリース 現在のバージョン SAP Notes
4.6c SAPKB46C25 以上: バージョン 1.2 560756
SAP Web AS 6.10 サポートパッケージ SAPKB61027: バージョン 1.2 560756

ノートアシスタントの新バージョン

ノートアシスタントの新バージョンは、SAP Web AS 6.20 の SAP Basis サポートパッケージ 55、SAP NetWeaver 2004 サポートパッケージスタック 13 以上のリリースよりご利用いただけます。以前のバージョンのノートアシスタントと比べて、新バージョンでは機能が大幅に強化されています。サポート対象となるオブジェクトの範囲が広がり、SAP Notes とともに新しいオブジェクトを提供できるようになりました。

変更された機能は以下のとおりです。

SAP Notes の適用

  • 以前のノートアシスタントでは ABAP ソースコードに対する修正しか適用できませんでした。現在では、プロパティ、パラメーター、定義など、その他の ABAP リポジトリーオブジェクトに対する修正も適用できます。
  • また、SAP Note を適用して新しいオブジェクトを登録することもできるようになりました。

こうした変更によって、SAP Note の適用前後に手動で行わなければならなかった作業が減少します。

SAP Notes の表示インターフェース

  • 上記の変更にともない、SAP Notes の表示インターフェースも変更されました。SAP Notes に含まれる修正の各部分はツリー構造に配置され、個別に詳細表示できます。
  • SAP Notes のテキストは PDF 形式で表示されるようになりました。
  • SAP Notes のログはツリー構造に統合されています。

ノートアシスタントの新バージョン用に作成された SAP Notes は、以前のバージョンのノートアシスタントでも適用することはできますが、その場合はソースコードしか適用できません。ほかのオブジェクトに対する変更も含まれている SAP Note の場合は、ノートアシスタントでの適用に加えて、手動による作業が必要になることがあります。

新バージョンのノートアシスタントのすべての機能をご利用いただけるよう、新バージョンのノートアシスタントが含まれているサポートパッケージをインポートすることをお勧めします。

今後リリースされるすべての SAP NetWeaver には、新バージョンのノートアシスタントが標準出荷として含まれる予定です。

ノートアシスタントのバージョン

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新機能:

  • SAP Notes を SAP Service Marketplace からダウンロードし、ノートアシスタントにアップロードすることが完全にサポートされました。
  • コンポーネント FI-CA、BW-SAPI、その他サブコンポーネントの SAP Notes を適用できるようになりました。
  • 業種別ソリューションの Banking/CFM、Public Sector、およびディスクリート産業のソフトウェアコンポーネント(BANK/CFM、IS-PS、DI)の SAP Notes を適用できるようになりました。
  • 複数のバグが修正されました。

新機能:

ノートアシスタント

  • お客様のシステムと SAP ONE Support Launchpad で SAP Notes のバージョンを比較します。お客様のシステムにある SAP Notes がすべて最新のバージョンであるかどうかを確認し、必要に応じて更新バージョンをダウンロードします。
  • オブジェクトタイプ 'type group' (TYPE-POOL) に対する修正を適用できるようになりました。
  • SAP Notes の適用解除機能が向上しました。
  • SAP Notes に関連するすべての変更依頼に対し、SAPNOTES 属性が自動的に割り当てられるようになりました。
  • SAP Notes の表示および印刷機能の書式設定が向上しました。
  • 複数のバグが修正されました。

モディフィケーション調整

  • 対応するオブジェクトを含む SAP Notes が適用されていても、カテゴリー ‘モディフィケーションアシスタントあり' のモディフィケーションをオリジナルにリセットできるようになりました。
  • 調整モードが指定されていない場合(緑色のクエスチョンマーク)、SAP Notes の再読込を求める画面が表示されてから調整モードが再計算されるようになりました。
  • 'Processor/Status' 機能が追加されました。新しいプロセッサーとテスターを割り当てることができます。