ノートアシスタント

SAP ノートは、SAP システムで既知のエラーを解消するための一連の手順です。ノートアシスタントツールを使用すると、SAP ノートをシステムに適用できます。ノートアシスタントへのアクセスにはトランザクション SNOTE を使用します。

 

ノートアシスタントツールは、以下のイノベーションを含みます。

  • 直感的で統合された、カスタマイズ可能なホーム画面
  • 効率化された SAP ノート適用
  • 非常に直感的で、カスタマイズ可能な SAP ノートの表示画面
  • ユーザー設定も高度なカスタマイズが可能

ノートアシスタントの新バージョンは SAP_BASIS 7.50 SP0 リリースから利用可能です。ノートアシスタントツールは自動で利用可能、または SAP ノート 3051466 によって実装できます。

新機能 - 新しいバッチ処理機能

ロット ID

  • セキュリティ SAP ノート
  • カスタム ID

バッチ実装

  • 自動修正指示
  • 移送ベース修正指示
  • オブジェクト生成レポート

関連情報:

バッチ処理:

デジタル署名された SAP ノート

  • SAP ノートでは、それぞれの SAP ノートにデジタル署名を施して安全性を確保しており、すべての SAP ノートはデジタル署名された SAR ファイルで提供されます。
  • デジタル署名された SAP ノートを使用するために ABAP システムでノートアシスタント (トランザクション SNOTE) が有効化されている場合にのみ、ダウンロードおよびアップロードプロセスが機能します。
  • SAP Note 2836302 には、すべての必要な操作がガイド付きでまとめられております。各操作の詳細は SAP Note 2836302 に添付されている PDF をご参照ください。

リソース:

SAP HotNews Note 2853813

SAP Note 2537133 - デジタル署名された SAP ノートに関する FAQ

ウェビナーを再生プレゼンテーションを確認

SAP Notes: 2508268 または 2576306 に添付されている PDF を参照

必須ステップについて学べる Guided answers

デジタル署名された SAP ノートおよび TCI に対して SNOTE を有効化するためのチートシート

SAP サポートバックボーンのアップデートによる影響に関する詳細

SAP Note Transport-based Correction Instruction (TCI)

SAP Notes TCI は、ABAP 修正をフレキシブルに提供するための手段です。TCI には以下のメリットがあります。

  • ノートアシスタントおよびアップグレードプロセスに統合されています。
  • 1 ステップで自動的に導入されます。

  • サポートパッケージの次回更新時に自動で再導入されます。
  • ABAP ダウンロードサービスでは、必要な TCI パッケージを SAP ノートとともに自動でダウンロードできます。

ノートアシスタントで SAP Notes TCI を使用できるようにする

デフォルトでは、ABAP システムの SAP_BASIS が SP レベルを満たしていない限り、ノートアシスタントツールで TCI を使用できません。  ABAP システムが SP レベルを満たしていない場合、ノートアシスタント (NA) ツールで TCI を使用できるようにしてください。そのためには、関連する SAP ノートを適用する必要があります。これらの SAP ノートはブートストラップ SAP ノート と呼ばれ、SAP_BASIS リリースによって異なります。
ノートアシスタントで SAP Notes TCI を使えるようにする方法もリリースごとに異なります。詳細については、下記のリンクをご参照ください。

一般情報

SAP ノートアシスタントツールの機能は以下のとおりです。

  • 検索とレポート:有効な SAP ノートを検索してダウンロードします。ダウンロードされた SAP ノートのリストをブラウズします。
  • エラーの修正:SAP ノートに含まれている修正を自動的に適用します。
  • ロギングとトラブルシューティング:すべての処理手順は記録され、トラブルシューティングに使用できます。追加のトラブルシューティングレポートが利用可能です。
  • レポート:ダウンロードされたすべての SAP ノート、およびその処理ステータスと適用された修正を表示できます。 
  • 統合:インポートされたサポートパッケージまたはアップグレードにより、SAP ノートが適用されたかどうかが認識されます。