サポートプログラムと方針

すべての SAP 製品および契約形態に対して、革新的で一貫したサポートエクスペリエンスを推進するサポートプログラムを提供します。

リアルタイムサポート

リアルタイムサポートでは、単に製品をサポートするだけでなく、お客様とお客様のビジネスをサポートします。リアルタイムサポートは、お客様のアプリケーションのプロアクティブな改善を舞台裏で継続的に行うだけでなく、AI を活用したスマートリサーチによる迅速な回答から、同僚や SAP エキスパートへの直接のつながりまで、質問がある場合に選択肢を提供します。

セルフサービスおよびケース予防

  • SAP ナレッジベース - SAP サポート技術情報 (KBA)、SAP ノート、 製品ドキュメント、SAP Community など。
  • Guided Answers - デシジョンツリーを活用してお客様ご自身で技術面での問題の答えを見つけることができます。
  • Incident Solution Matching - ケースフォームでソリューションを提案する機械学習サービスです。
  • クラウドアベイラビリティ - クラウド製品のステータスのビューです。
  • SAP Support Portal - 重要なタスクや、サポートに関するすべてのトピックの重要な最新情報に 1 カ所からアクセスできます。

リアルタイムの対話

パーソナライズされたコンテキストベースのサポート

シームレスかつ直観的なサポートを提供しています。お客様は必要なときに必要な場所で、もしくは問題が発生する前の段階で、必要とされる個別のサポートをご利用いただけます。

コミットメントとエクテンションポリシー

2020 年 2 月 4 日、SAP は SAP S/4HANA のイノベーションへのコミットメントを 2040 年末まで延長することを発表しました。これにより、2040 年までは常に、少なくとも 1 つの SAP S/4HANA リリースが保守期間中になります。

これと並行して、SAP Business Suite 7 のコアアプリケーションのメインストリームメンテナンスを 2027 年末まで提供します。このオフボーディングフェーズの後、2030 年末までオプションの延長保守サービスが提供されます。

SAP は SAP Business Suite 7 のコアアプリケーション(SAP Business All-in-One のコアアプリケーションでもある)について、2027 年末までメインストリームメンテナンスを提供します。これには、以下の最新 3 つの Enhancement Package が含まれます。

  • SAP ERP 6.0, 
  • SAP Customer Relationship Management 7.0, 
  • SAP Supply Chain Management 7.0, 
  • SAP Supplier Relationship Management 7.0 のアプリケーション, 
  • SAP Business Suite powered by SAP HANA.

メインストリームメンテナンス終了後の 2028 年以降、SAP Business Suite 7 コアアプリケーションの保守サービスについては、以下の選択肢があります。

  • SAP S/4HANA へのコンバージョンフェーズが長引き、Business Suite 7 コアアプリケーションのサポートを必要とされるお客様は、延長保守サービスをお選びいただけます。この場合、SAP Business Suite 7 の対象範囲のすべてのサポートサービスについて、保守基準料金に 2 パーセントの追加料金が必要になります。2028 年頭から 2030 年末までの 3 年間有効です。     
  • 延長保守サービスを選択しないお客様、または延長保守サービスがすでに終了しているお客様は、SAP Business Suite 7 アプリケーションのカスタマー・スペシフィック・メンテナンスをご利用いただけます。

また、関連するプレスリリースおよび SAP News インタビューをご覧ください。このインタビューでは、元エグゼクティブ・ボード・メンバーのミヒャエル・クライネマイヤー (Michael Kleinemeier) と SAP プロダクトエンジニアリング担当エグゼクティブ・ボード・メンバーのトーマス・ザウアーエシッヒ (Thomas Saueressig) が、SAP S/4HANA と SAP Business Suite 7 の長期保守計画について説明しています。

SAP のリリース方針と保守方針について詳しくは、 SAP Support Portal の以下の関連ページをご覧ください。

SAP Business Suite powered by SAP HANA

SAP Note 2881788: SAP Business Suite 7 のメインストリーム・メンテナンス期間の終了 (ログインが必要)

SAP Note 1648480: SAP Business Suite 7 ソフトウェア (SAP NetWeaver を含む) の保守 (ログインが必要)

SAP Note 52505: メインストリーム・メンテナンス/有償保守期間後のサポート (ログインが必要)

SAP リリース方針 (ログインが必要)

製品出荷マトリクス (ログインが必要)

SAP はイノベーションを早期実現するためのクラウドへの柔軟な道筋を提供します

2013 年のクラウド・エクステンションプログラムの発表以来、SAP はお客様のオンプレミス環境をハイブリッドクラウド戦略にスムーズに移行できるよう支援してきました。

お客様は、すでに投資した SAP ソフトウェアをベースに、導入済みのオンプレミス型ソリューションで SAP のパブリッククラウド/プライベートマネージドクラウドソリューションに置き換えたいエレメントを選択し、対象となるオンプレミスソリューションのライセンスと保守を、パブリッククラウド/プライベートマネージドクラウドのサブスクリプションに置き換えることができます。ただし、この新しいハイブリッドシナリオはお客様に付加価値をもたらすものであり、SAP のクラウドソリューションへの追加拡大投資があることが案件の前提となります。

クラウドイノベーションを自社のペースで推進

SAP は、さまざまな障害を取り除き、お客様の迅速な価値の創造を推進し TCO(総所有コスト)削減を実現します。お客様の既存の投資が保護されるよう支援し、お客様は、SAP の革新的なクラウドソリューションという新たな選択肢を自社のペースで採用することができます。.

SAP が提供するハイブリッド型ソリューションは、デリバリーからサポートまでシームレスに支援され、オンプレミスとクラウドの両環境を総合的に管理できる完全統合型の提案です。この統合された取り組みによって、お客様は、ビジネス成長に必要なクラウドによるイノベーションによって、柔軟性、選択の機会、効率性を得ることができます。

このクラウド・エクステンションプログラムは、あらゆる企業がその規模にかかわらず、お客様にまったく新たな体験を創造し、リソース活用の最適化や事業価値の顕在化にも貢献します。


クラウドイノベーションの導入にあたって、お客様は自社のビジネス要件に基づきさまざまなアプローチを展開していると SAP では理解しています。このクラウド・エクステンションプログラムは、クラウド戦略に向けた数多くの異なる参入ポイントを柔軟にサポートするオプションを提供します。

詳細は、 以下の資料をダウンロードしてご確認ください。

Cloud Extension Program Rules

  • Criteria ‐ この文書では、クラウド・エクステンションプログラムの基準について説明しています。
  • List of Cloud Solutions - クラウド・エクステンションプログラムの対象となる、SAP Ariba や SAP SuccessFactors などのパブリック SAP クラウドソリューションのリストです。
  • Customer Examples - お客様が SAP のオンプレミスのランドスケープを SAP クラウドソリューションに拡張する場合のケース例で、ご利用時のメリットについても数字を用いて説明されています。

個々のご契約状況に関するご質問ならびに現行のライセンス契約についてアセスメントが必要なお客様とパートナーの皆様は、SAP の担当営業または最寄りの担当窓口にご連絡ください。

SAP は変化するビジネス要件に対する柔軟性と選択機会を提供するオンプレミス・エクステンションプログラムを提供します

同様にオンプレミス・エクステンションプログラムによって、SAP はお客様とパートナーの皆様に導入済みのオンプレミスの SAP ソリューションにおけるビジネス要件の変化に対応するための柔軟性と選択の機会を提供いたします。これは SAP が先見性を持って、お客様がアプリケーションのランドスケープをどのように拡張して最新化できるかについて再定義した結果です。

これにより、お客様は既存のオンプレミスランドスケープを SAP のオンプレミスポートフォリオの別ソリューションに進化させることができるようになります。お客様は導入済みのオンプレミスのライセンスと保守を SAP の革新的なオンプレミスポートフォリオから選択したソリューションに置き換えることができます。たとえば、お客様は SAP S/4HANA® によるインメモリーコンピューティングに基づくリアルタイムビジネスの実現に向けた投資に転換することができます。

オンプレミス・エクステンションプログラムでは、この転換による新規の保守料金の増加後の保守料金の総額が、少なくとも、現在の保守料金と同額になる必要があります。

このプログラムにより、お客様はオンプレミスのアプリケーションランドスケープを SAP のイノベーションによってこれまでカバーしていなかったビジネスプロセスにまで拡大することにより、SAP への投資価値を最大化することができます。SAP のイノベーションポートフォリオの中のどのオンプレミスソリューションがビジネスのニーズに最も合うかを決めるのに、このプログラムを活用できます。

また、お客様とパートナーの皆様はクラウドとオンプレミスのハイブリッドなソリューションによって高い価値を得ることもできます。SAP だけが提供できるシームレスかつ安全で信頼性の高いエンドツーエンドのビジネスプロセスとハイブリッドなサポートをご利用いただけます。SAP は、投資効果が最大化でき、かつお客様ごとのペースで SAP の最新イノベーションを採用できる柔軟性および選択の機会をお客様に保証します。

オンプレミス・エクステンションプログラムをご提供することで、SAP はクラウド、オンプレミス、ハイブリッドのソリューションを柔軟に選択したいというお客様のご要望にお応えしています。

詳細情報は以下の資料をご覧ください。

個々のご契約状況についてご質問のあるお客様とパートナーの皆様は、SAP の担当営業または最寄りの担当窓口にご連絡ください。

 

クラウドエクステンションとオンプレミスエクステンション以外のご要望について 

クラウド・エクステンションモデルとオンプレミス・エクステンションプログラムに該当しないお客様は、新たに SAP のオンプレミスやクラウドのソリューションを購入せずに、既存のソフトウェアライセンスの使用権を破棄してその部分に対応する保守の停止を要求することができる場合があります。

この場合、ライセンスの削減要求がある製品群の個々の保守ベースの割引内容の見直しが行われます。これは、それらの製品群が含まれるすべての契約が対象になります。

この割引内容の見直しは、volume list price discounts に基づいてのみ行われます。詳細につきましては SAP の営業にご連絡ください。

こちらの資料で詳しい情報をご確認いただけます。

元の契約条件が大きく異なる場合があるため、お客様は SAP 担当営業にご連絡の上、この選択肢についてご検討ください。