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SAP Solution Manager 7.2

保守契約の範囲でオンプレミスでも利用可能な SAP の主力アプリケーションライフサイクル管理ツールを使用することで、ビジネスプロセスを合理化し、改善の余地を発見して、運用効率の向上とリスクの最小化を図れます

ALM プロセスの概要


オンプレミス、ハイブリッド、クラウドにかかわらず、SAP Solution Manager 7.2 はお客様の IT ソリューションのアプリケーションのライフサイクル全体をサポートします。最先端のインテリジェントな IT 管理プラットフォーム活用により、お客様の IT 組織は将来のビジネスに向けて強化されます。

この高度に統合されたソリューションによって、SAP 以外のソフトウェアを含むあらゆるエンタープライズソリューションの実装、保守、運用、導入を行えると同時に、ビジネスイノベーション、事業の継続性確保、運用効率化も実現できます。

SAP Solution Manager の使用権には、追加料金なしで Focused Build および Focused Insights が含まれています。

SAP Solution Manager は、アジャイルアプリケーションライフサイクル管理のための以下のユースケース(プロセス)を提供します。

 

 
 

SAP ソリューションを中心としたシステムおよびアプリケーションの集中監視、アラート、分析、および管理に関する機能を提供します。SAP Solution Manager の運用に関わるすべての側面をカバーする事前定義済みのコンテンツと、一元化されたツールによって、お客様の総所有コスト (TCO) を削減することができます。

 

アプリケーション運用には、システム監視、統合監視、ユーザー監視の機能が含まれています。さらに、分析とダッシュボード機能、技術管理とガイドプロシージャ、障害原因分析と例外管理のサポートも提供します。

 

注記: SAP Cloud ALM ではでは、強力で革新的なアプリケーション運用機能も提供しており、迅速かつ簡単にセットアップいただけます。詳細についてはこちらをご覧ください。

複数のシステムおよびコンポーネントにまたがるお客様のコアビジネスプロセス運用をサポートするツールと機能が用意されています。ビジネスプロセスとインターフェースの監視、ビジネスプロセス改善、データ整合性管理、ジョブスケジュール管理の各分野で、コアビジネスプロセスを会社の優先事項に従って実行させたり、ソリューションの運用コストを適切なレベルに維持することができます。

 

注記: SAP Cloud ALM ではでは、強力で革新的なアプリケーション運用機能も提供しており、迅速かつ簡単にセットアップいただけます。詳細についてはこちらをご覧ください。

データボリューム管理 (DVM) では、システムランドスケープ内のデータ量を監視します。DVM ワークセンターを使用して、ランドスケープ内のデータベースのサイズとデータ量を抑えることで、総運用コストを大幅に削減できます。DVM ワークセンターには、1 つまたは複数のシステムランドスケープにおけるデータ量の変動の詳細が表示されます。このワークセンターは、SAP Business Information Warehouse (BW) システムを基盤としており、ランドスケープごとに統合されたデータ情報を提供します。 

 

このプロセスでは、システムランドスケープ内の変更を包括的なワークフローで統制します。変更依頼を登録し、必要に応じて編集し、変更を実装します。技術スタックとアプリケーションコンポーネントをまたがって変更統制管理作業を行うことができます。SAP Solution Manager ラウンチパッドから変更統制管理機能へアクセスできます。  

変更統制管理コンポーネントは、移送/修正システム、拡張移送/修正システム(CTS+)、移送分析、変更診断、デュアルランドスケープ同期(レトロフィット)、クオリティゲート管理、変更依頼管理、リリース管理の各機能で構成されます。 

 

知識とスキル習得に役立つ学習コンテンツについては、SAP Enterprise Support Academyにアクセスしてください。

カスタムコード管理は、カスタム開発の要件定義から廃止までのライフサイクル全体を監視および管理する機能への一元的なアクセスポイントです。カスタムコード管理の最適化と効率化には、カスタムコードの透明性を確保することが欠かせません。これにより、継続的にカスタム開発を最適化し、実装を監視し、使用状況と品質を追跡することができます。

このプロセスは、一元的なメッセージ管理と処理を提供します。SAP Customer Relationship Management (SAP CRM) の統合により、IT サービス管理ではメッセージにかかわるすべての関係者に連絡することができます。これには、従業員、顧客、コンサルタント、サポートスタッフなど、システムランドスケープまたは会社のソリューションのすべてのユーザーが含まれます。IT サービス管理では、外部ヘルプデスクへの接続や、サービス接続のセットアップが可能です。IT システムランドスケープに SAP ソリューションが含まれている場合は、SAP サービス & サポートにアクセスできます。

変更統制管理コンポーネントは、IT サービス管理、変更依頼管理、サードパーティープロバイダーのヘルプデスクへのインターフェース、Global Service & Support バックボーンの機能で構成されます。

ランドスケープ管理とは、さまざまなツールを実行する IT ランドスケープ内のプロセスを表します。
ランドスケープ運用の基盤となる IT ランドスケープに関する情報と、SAP を中心としたソリューションの変更計画に関する情報を提供します。また、お客様が既存のランドスケープを有効活用して適切に管理しながら、新しいインストレーション、サポートパッケージや SAP enhancement package の適用、システムアップグレード、あるいは SAP S/4HANA と SAP BW/4HANA への移行を通して、ランドスケープを進化させることができるよう支援します。

SAP Solution Manager のクラウドベースのメンテナンスプランナーでは、SAP システムランドスケープのすべての変更を簡単かつ効率的に計画できます。
変更の計算はすべてシステム情報に基づいて行われます。メンテナンスプランナーの結果は、ソフトウェアロジスティクスツールセット(SL ツール)で使用されます。

ランドスケープ管理プロセスの詳細については、リンクをクリックし、主要ツールおよびプロセスのステップに関する詳細情報、計画プロセスをサポートする関連ツールおよび情報ソースの情報を参照してください。

プロセス情報

このプロセス管理では、お客様のビジネスプロセスを包括的な方法で管理できます。ビジネスと IT の両方の観点からプロセス、アプリケーション、システムランドスケープ情報を 1 カ所に記述することができます。これにより、ビジネス文書とシステム状況が常に同期された状態を保つことができます。プロセスを記述するためのこの新しい包括的な方法として、SAP Solution Manager に 2 つの新しいアプリケーション「ソリューション管理」と「ソリューション文書化」が導入されました。  

「ソリューション管理」は、既存ソリューションに関する概要を提供し、ソリューションを照会および更新できます。また、新しいソリューションを登録および定義することもできます。管理者はこのアプリケーションを使用して、ソリューション文書化の環境をセットアップできます。  

「ソリューション文書化」は、ビジネスプロセスと関連する文書(テンプレート、導入、アップグレード、メンテナンスプロジェクト、ソリューションの統一化)の共通ディレクトリです。これは、ビジネスアナリスト、プロセスモデラー、機能コンサルタントなどのスペシャリスト向けのアプリケーションになります。

SAP Solution Manager は SAP Portfolio and Project Management (SAP PPM) のプロジェクト管理機能と統合されているため、たとえばプロジェクトの時間、リソース、ステータスなどを管理できます。プロジェクト管理は、ソリューション文書化、変更依頼管理、要件管理の各分野について統合されています。

システム間ビジネスプロセスに必要なテスト範囲を定義し、テストを一元的に管理し、テストを実行することができます。テスト管理は、テスト範囲の定義、テスト計画、テスト実行、本稼動環境への変更の移送で構成されます。

SAP Solution Manager の Tricentis Test Automation (TTA) 

ここでは、コンテンツ有効化、SAP Solution Manager 設定、SAP エンゲージメントおよびサービスデリバリー、分析などの SAP Solution Manager のクロストピックに関する情報を提供しています。

製品の詳細

Focused Build

大規模なアジャイル型のイノベーションプロジェクトにおける要件やソフトウェア開発を管理するために、ツールを使用した手法をすぐにご利用いただけます。

Focused Insights
最先端のユーザーエクスペリエンスを使用してお客様独自の強力なダッシュボードをすばやく構築、展開することができます。

保守情報

SAP Solution Manager 7.2 は、SAP Business Suite 7 のアプローチに従います。

  • SAP Solution Manager 7.2 のメインストリームメンテナンスは、2027 年末まで有効です。 
  • SAP Business Suite 7 でオプションの延長保守サービス(2030 年末まで)をお選びのお客様は、SAP Solution Manager 7.2 の延長保守サービスを追加料金なしでご利用いただけます。
  • 延長保守サービスには、要件管理、プロジェクト管理、プロセス管理、テストスイート、変更統制管理、IT サービス管理 (ITSM)、およびランドスケープ管理のみが含まれています。詳細については、SAP Note 3255311 および SAP Solution Manager の FAQ を参照してください。

Focused Build と Focused Insights は、SAP Solution Manager の使用権に組み込まれています。

SAP は、少なくとも 2030 年末まで SAP Focused Run のイノベーションを提供します。つまり、それまでは、メインストリームメンテナンスに常に SAP Focused Run のリリースが少なくとも 1 つ存在することになります。

SAP の ALM 方針の詳細(英語)については、 こちらより参照してください。

SAP は、すべてのお客様に対して、2027 年末までに SAP Cloud ALM に移行することを推奨しています。詳細については、SAP サポートポータルの移行センターを参照してください。