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トラブルシューティングツール

サポートログアシスタント

サポートログアシスタントは、サポート関連ファイルをスキャンして既知の問題と推奨事項を調べることのできる SAP Cloud Platform のツールです。このセルフサービス型のツールを使用すると、ログ、トレース、設定に関連するファイルを分析、確認、パッケージ化し、健全な環境の維持に役立つ解決策が自動的に見つかります。

このツールは、SAP プロダクトサポートエキスパートによって定期的に管理されているオンラインデータベース(既知の問題、条件、推奨事項)を活用しているため、常に最新のアラートおよび推奨事項を入手することができます。



サポートログアシスタントの機能は以下のとおりです。

  • サポート関連ファイルのエキスパートレベルの分析を 24 時間 365 日体制で自動的に実行します。

  • コンテンツベースのファイル分析とソリューションマッチングを行います。

  • 問題解決の所要時間を短縮します。

この機能を SAP for Me から直接利用することもできます。ケースフォームで利用可能なファイルタイプをケースに添付すると表示される、新しい “Analyze Files” オプションを選択してください。

この機能について詳しくは、Release Notes Wave 6 / 2019 または以下のブログをご覧ください。

動的インテリジェントログ分析ツール (DILAT)

動的インテリジェントログ分析ツールは、ログ/トレースファイル(デフォルトトレース、アプリケーションログファイルなど)の動的分析を支援するインテリジェントツールです。開発者やお客様が考えられる問題の根本原因を最適な方法で絞り込み、実際の問題を迅速に特定し、解決できるようサポートします。また、ビジュアル化がログファイルの効果的な分析、発生の可能性のあるシステムダウンの事前特定などに役立ちます。

DILAT で提供される機能:

  • 大容量のログファイルのサーバーへのアップロード/ダウンロードを必要としない、ユーザーの操作効率を向上させるブラウザーベースのログファイル分析
  • 事前対応のための分析を実施し、考えられる問題の根本原因の特定を支援する機械学習テクノロジー
  • ログファイルのイベントベースのビジュアルログ分析

現時点でサポートされているファイルタイプ:

  • デフォルトトレース (*defaultTrace*.trc)
  • アプリケーションログ (*application*.log)
  • Http 応答ログ (responses_*.trc)
  • ICM (dev_icm,dev_w*)

DILAT は、サポートログアシスタント内に統合されています。サポートログアシスタントは、サポート関連ファイルをスキャンして既知の問題と推奨事項を調べることのできる SAP Cloud Platform のツールです。

サポートログアシスタントでログファイルをアップロードした後、ヘッダーペインの DILAT タブをクリックします。

自動ノート検索ツール (ANST)

自動ノート検索ツール (ANST) は、特定の問題を解決することを目的として、SAP Notes の検索を支援し、お客様システムの問題を再現することで機能するアプリケーションです。

利用可否については、SAP Note 1818192 - FAQ: 自動のノート検索ツール をご覧ください。

ANST の詳細については SAP Community を参照してください

SAP サポートバックボーンのアップデートにより、2020 年 1 月 1 日をもって、SAP NetWeaver 740 以降がインストールされている ABAP システムでは、RFC プロトコル(SAPOSS / SAPSNOTE などの RFC 宛先)による SAP Notes 検索は使用できなくなります。

SAP Note 2730525 では、SAP NetWeaver 740 以降で有効な新しい API を提供しており、これによって SAP サポートバックボーンにおける SOAP ベースの SAP Note 検索 Web サービスを呼び出すことができます。この変更に対応するため、ANST ツールでは古い RFC API の呼出を、SAP Note 2730525 で提供される新しい API の呼出に置き換えています。この変更は SAP Note 2732094 で提供されており、SAP NetWeaver 740 以降に適用されます。

SAP NetWeaver 731 以下の場合、上記 SAP Notes は適用されません。そのため、2020 年 1 月 1 日以降、SAP Notes 検索機能は ANST ではサポート対象外となります。

パフォーマンスアシスタント Note & KBA 検索 (PANKS)

パフォーマンスアシスタント Note & KBA 検索 (PANKS) は、パフォーマンスアシスタントに追加された新しいボタンであり、ケースに関連する SAP Notes と サポート技術情報 (KBA) の検索にご利用いただけます。

SAP Note 2020356 を適用するとお客様のシステムに PANKS がインストールされます。また、PANKS はサポートパッケージ 740 以降のサポートパッケージに含まれています。

ノートアシスタント

ノートアシスタントは SAP Notes を迅速に適用するための強力なツールであり、SAP ソリューションへの部分的な修正を簡単に適用できます。また、すでに適用済みの SAP Notes、サポートパッケージ、モディフィケーションの依存関係を自動的に識別し、SAP ソリューションに対して適切に修正を適用します。

SAP サポートバックボーンのアップデートと SAP Notes のデジタル署名の必要性に伴い、SAP Notes のダウンロードとアップロードの方法が変わりました。

デジタル署名されたSAP Notes を利用するために、ABAP システムでノートアシスタント(トランザクション SNOTE)を有効化する必要があります。有効化を行わないと、2020 年 1 月 1 日以降、ダウンロードとアップロードができなくなります。

詳細は SAP Support Portal をご確認ください。

SAP NetWeaver Java サポートツール

SAP NetWeaver (NW) Java サポートツールは、NW AS Java システムに接続し、問題のトラブルシューティングに必要な情報を SAP Product Support にアップロードする前に自動的に収集します。また、パッチの適用が必要になった場合にガイダンスとサポートを提供し、すべてのパッチの依存関係を分析します。

ランドスケープ分析ユーティリティ (LAU)

ランドスケープ分析ユーティリティ (LAU) はサポートエンジニア、コンサルタント、モビリティ製品管理者のためのツールです。製品のさまざまな面をサポートするために設計されており、製品とランドスケープの設定についてのレポート作成、障害原因分析タスクの実行のプロセスが簡素化されます。

Fiori ラウンチパッドアプリサポート

アプリサポートは、SAP Fiori ラウンチパッドにおける問題の特定と診断に使用できる、強力かつユーザーフレンドリーなソフトウェアツールです。関連コンポーネントを管理および監視する一元的なインターフェースを備えており、SAP Fiori ラウンチパッドの円滑かつ効率的な運用を実現します。

アプリサポートの重要な機能の 1 つが、SAP Fiori ラウンチパッドにおけるアプリケーション設定のリアルタイム監視です。このツールでは、SAPUI5、Web Dynpro、Web GUI および Web コンテンツフレームワークアプリの設定に関する詳細な情報が得られます。そこから、現在表示されているアプリケーションに影響を及ぼしていると思われる設定の問題を迅速に特定し、診断することができます。また、トラブルシューティングエンジンにより、特定した問題の解決策を提案できるため、ユーザーは問題を迅速かつ効率的に解決しやすくなります。

このツールは、強力なトラブルシューティングエンジンに加え、問題の根本原因の特定を支援する詳細ログやエラーメッセージも提供しています。これには以下が含まれます。

  • 権限エラー        
  • ゲートウェイエラー        
  • 実行時エラー

アプリサポートには、各 Fiori アプリケーション内の右上隅にあるユーザーメニューからアクセスできます。

関連情報

SAP Note 3324550 - アプリサポートによる SAP Fiori ラウンチパッドでのトラブルシューティング

Help Portal の製品文書 - アプリサポート

アプリサポートの利用可能状況については、Fiori アプリライブラリを参照してください。

財務データ整合性アナライザ (FDCA)

財務データ整合性アナライザ (FDCA) は、S/4HANA のお客様が財務データを事前に照合して対応できるようにする、複数の機能を備えた包括的なソリューションです。このソリューションでは、アプリケーションデータの不整合が発生する原因の 1 つである、さまざまなマスターデータの変更を常時監視することができます。強力な一連の照合チェックにより、不整合を特定できます。また、FDCA では、特定のアプリケーションルールに基づいて不整合を可能な限り修正するオプションも備えています。つまり、このソリューションでは、財務データの不整合が月次および年次処理活動の妨げとならないよう、早期のうちに検出する機能とその修正メカニズムを備えています。これにより、データレポートの信頼性を保つことができます。

お客様にとってのメリット

  • S/4HANA オンプレミスシステムでは、このソリューションを定期的に使用し、財務データの整合性を常時監視することができます。
  • FDCA ソリューションには、収集、照合、修正という 3 つの主要機能があります。
    • 収集:G/L 勘定、得意先コード、仕入れ先コードなどのいくつかの重要なマスターデータオブジェクトと、総勘定元帳におけるその属性に対する重要な変更を特定することができます。   
    • 照合:収集したマスターデータの変更や自由なシステム照合に基づき、総勘定元帳データの整合性をチェックすることができます。    
    • 修正:特定したデータ不整合の一部を、特定のアプリケーションルールに基づいて収集することができます。

関連情報