SAP のサポート技術者がお客様のシステムにリモートでアクセスして、お客様の問題を迅速にトラブルシューティングすることができます。
S ユーザー ID でこれらのリモート接続を管理するには、リモート接続をオープンするための権限が必要です。S ユーザー ID の既存の権限を確認し、この権限がない場合は、ユーザー管理者(スーパーユーザー)にお問い合わせください。
次の 3 つのステップにより、SAP Support Portal 経由でサービス接続をオープンできます。
1. 設定するシステムを選択する
2. 必要な接続タイプを有効化する(システムごとに 1 回のみ設定)
3. 必要なサービス接続タイプを選択し、SAP がシステムにアクセスできる時間帯を指定する
リモートネットワーク接続を永続的にオープンできない場合(例:ISDN 回線)は、4 つ目のステップが必要です(Note 35010 をご参照ください)。
4. サービスコネクターを起動し(stfk.oez ファイルの実行)、ネットワーク回線をオープンする(ネットワーク回線がオープンされていない場合のみ)
5. SAP が接続する際にシステムへのログインが必要な場合は、セキュアエリアでこの情報が登録されていることを確認してください。
サービス接続タイプ |
内容説明 | SAP Note |
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SAP GUI ベースの接続 |
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R/3 Support | SAP GUI経由で SAP システムにリモートアクセスします | 812732 |
R/3 Support with SSO | Enables remote access to an SAP system via SAPGUI with SSO | 2562127 |
SAPGui+Browser Connect | SAP GUI とブラウザー経由で SAP システムにリモートアクセスします | 1721448 |
SAP NI Connection | SAP NI をプロトコルとして使用している任意のクライアント経由で SAP システムにリモートアクセスします | 1718597 |
SAP Solution Managerへの接続 |
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SAP Solution Manager | SAP Solution Managerのソリューショングラフィックにアクセスします | 962516 |
Solution Manager Diagnostics | SAP Solution Manager 診断へのシステム関連のアクセスが可能です | 962516 |
Java ベースシステムへのサービス接続を可能/容易にする Java/http ベースの接続タイプ |
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NW Mobile Java Apps | SAP Netweaverのデータオーケストレーションエンジンに接続します | 1613402 |
HTTP Connect - URL access | Web ブラウザー経由で http ベースのアプリケーションにアクセスします |
592085 |
HTTP Connect with SSO | Provides access to http-based applications via Web browser with SSO | 2562154 |
HTTP-based Tools | http プロトコルを使用するクライアントツール経由で http ベースのアクセスを行います | 1787981 |
SAP Business Client | SAP Business Client より Web ベースの接続を行います | |
LoadRunner-Test | リモート負荷検証を行います | 850213 |
JAVA DEBUG | Java ベースアプリケーションのリモートデバッグを行います | 545519 |
SAP JVM Tools | JVM ツールのデバックを行います | 2038631 |
アプリケーションシェアリング方式、または OS(オペレーティングシステム)レベルでアクセスが可能な接続タイプ |
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GoToAssist | LogMeIn を介したデスクトップ共有とリモートサポートを行います |
2016077 |
Windows Terminal Server | Windows Terminal Server を介したアプリケーションシェアリングによりアクセスします | 605795 |
WTS Connect with NLA | NLA をサポートする、Windows Terminal Server を介したアプリケーションシェアリングによりアクセスします |
1912318 |
Citrix Metaframe | Citrix Metaframe を介したアプリケーションシェアリングによりアクセスします | 701588 |
AS/400-5250 Connection | AS/400 ベースサーバーの OS にアクセスします |
79411 |
Secure AS/400 Connection servers | Secure AS/400 ベースの OS にアクセス します | 2016103 |
Telnet Connection | Telnet を介して OS にアクセスします | 37001 |
SSH Connection | カスタマーシステムに SSH で接続します | 1275351 |
VNC Connection | カスタマーシステムに VNC で接続します | 1327257 |
その他の接続タイプ |
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JDBC/ODBC Connection | JDBC、ODBC、およびネイティブ接続を使用してデータベースにリモートアクセスします | 1718601 |
SAP HANA database | SAP HANA データベースにリモート接続します | 1592925 |
SAP HANA MDC | Multi Database Container HANA データベース(マルチテナント)にリモート接続します | 2280051 |
Upgrade Assistant | アップグレードアシスタントをリモート接続により使用します | 125971 |
SAPInst-GUI | SAPInst-GUI をリモート接続により使用します | 707848 |
SAP-DB Connection | SAP-DB にリモート接続します | 202344 |
TREX/BIA | TREX または BI アクセラレーターシステムにアクセスします | 1058533 |
Integration Repository | インテグレーションリポジトリーに接続します | 800267 |
Integration Directory | インテグレーションディレクトリーに接続します | 800267 |
Windows Remote Debug | Windows ベースアプリケーションのリモートデバッグを行います | 1884079 |
SAP Support Portal 内のセキュアエリアでは、リモートアクセスで使用されるお客様のログオンデータ(ユーザー名、パスワード、サーバー名など)が保存されます。リモートアクセスは、SAP サポートの担当者がインシデントを調査する際に必要になることがあります。
2018 年 9 月 27 日に、以前のセキュアエリアに代わって、SAP Fiori の設計原則に従って刷新されたセキュアエリアが登場しました。新しいセキュアエリアはベースとなるデータ構造が異なるため、すべての既存データを移行することができません。刷新されたセキュアエリアの本稼動後、ログファイルは拡張フォーマット(リモートアクセスの場合などは追加データを含む)で再作成されました。.
詳細は SAP Note 2694570 をご参照ください。
ご使用の S ユーザー ID には、「自分のログオンデータを編集」または「すべてのログオンデータを編集」の権限が付与されている必要があります。
インシデントを調査する SAP 側の処理者は、ログオンデータにアクセスし、データの更新ができます。インシデントが SAP 側にて処理中である場合、お客様の担当者は、「自分のログオンデータを編集」または「すべてのログオンデータを編集」の権限が付与されていればログオンデータにアクセスすることができます。
以下のいずれかの方法で、セキュアエリアにアクセスしてデータを更新してください。:
セキュアエリアでは、以下のアクティビティから選択できます。
注記:各タブのエントリーを個別に保存してください。.
入力済みのすべてのログオンデータが一目で分かるように照会モードで表示されます。これらのデータを更新したユーザーおよび「すべてのログオンデータを編集」権限を持つユーザーのみが、保存されているパスワードを照会できます。「自分のログオンデータを編集」権限を持つユーザーは、ほかのユーザーによって保存されたパスワードを照会できません。
重要:SAP では、ログオン認証の有効期間は必要な分のみ設定していただくよう推奨しています。有効期限は常に適切に設定してください。期限の切れたログオンデータは削除されます。