S ユーザの有効期間

SAP は、すべての S ユーザに有効期限を設定します。S ユーザの有効期間プロセスは、企業の機密情報を保護し、お客様に適用される可能性のある関連データ保護規制へのコンプライアンスを確保するのに役立ちます(例:GDPR)。S ユーザの有効期限は、ユーザプロファイルで確認できます。管理者は、ユーザアカウント管理のアクティビティに関連する詳細情報をユーザ管理アプリケーションで確認できます。

S ユーザの有効期間プロセス

フェーズ 1:有効

  • S ユーザの有効期間では、すべての S ユーザ ID に「有効期限」が設定されます。新規ユーザには、デフォルトで 24 カ月の有効期間が設定されます。
  • 管理者は、必要に応じて有効期限を変更できます。
  • すべての S ユーザ ID に対し、有効な電子メールアドレスが必須になりました。

フェーズ 2:期限切れ間近

  • 期限切れ間近のフェーズは 90 日間です。
  • S ユーザが期限切れ間近のフェーズに入ると、直ちにすべての管理者に通知が送信されます。これらの通知が送信された時点では、S ユーザへの影響はありません。
  • S ユーザには、S ユーザ ID の有効期限に達する 30 日前、14 日前、2 日前の 3 回、電子メールによる通知が行われます。
  • 管理者は、各ユーザの S ユーザの有効期間を延長するか、そのまま期限切れにするかを選択できます。また S ユーザ ID はいつでも削除することができます。注記:一括更新も利用できます。
  • S ユーザは、セルフサービスを利用し、自分の ID の有効期限延長をいつでも依頼できます。注記:S ユーザは有効期限に何らかの変更が行われると通知を受け取ります。
  • S ユーザは、期限切れのフェーズになるまで引き続き SAP プラットフォームおよびシステムへの認証を行うことができます。

フェーズ 3:期限切れ

  • 有効期限に達してから 90 日間、S ユーザ ID は無効化されます(この時点では S ユーザ ID は削除されません)。
  • 無効化された S ユーザは、SAP のプラットフォームやシステムには認証されなくなります。
  • S ユーザには、有効期限切れに関する確認通知が送信されます。
  • 管理者は、ユーザ管理アプリケーションで期限切れの S ユーザを確認できます。
  • まだ削除されていない S ユーザ ID は管理者が再有効化できます。

フェーズ 4:削除済み

  • 有効期限が切れてから 90 日が経過した S ユーザは削除されます。
  • 管理者は、削除された S ユーザ ID を削除から 12 カ月間は表示できますが、再有効化することはできません。 
  • 削除された S ユーザ ID で SAP システムに再びアクセスする必要がある場合、管理者は、該当する個人に対して S ユーザ ID を新規登録する必要があります(削除された S ユーザ ID はすでに存在しません)。 
  • 注記:削除された S ユーザ ID は、SAP でも復元できません。
  • 削除された S ユーザの履歴も、SAP システムから完全に削除されます。

よくある質問 (FAQ)