サポートパッケージスタックコンポーネント

SAP サポートパッケージスタックコンポーネントの詳細

このページの情報は、SAP アプリケーションSAP 拡張パッケージの両方に適用されます。

各サポートパッケージスタック(SP スタック)では、製品バージョンに含まれているすべてのコンポーネントの事前定義済みのサポートパッケージレベルと推奨サポートパッケージレベルの組み合わせについて説明します。主要なアプリケーションコンポーネントから順に説明します。依存関係は上から下へ連続して定義されます。

一部のコンポーネント(SAP GUI、SAP UI など)では、サポート対象のリリースごとにステータスが指定されています。その他のコンポーネントはオプションの場合があります。該当するコンポーネントを本稼動環境で使用している場合にのみ、対応するサポートパッケージやパッチレベルを満たす必要があります。

同じルールは SAP 業種別ソリューションにも適用されます。業種別ソリューションの SP スタックの定義には、複数の異なる業種別ソリューションのサポートパッケージが含まれています。以下の条件に当てはまる SPのみを導入してください。

  • システムでアクティブな業種別ソリューションで使用されている
  • SP の導入後、業種別ソリューションをアクティブ化する準備として必要
  • 技術的な依存関係があるため必要(非常にまれなケース) 

サポートパッケージスタックの内容の例

  • 主要なアプリケーションコンポーネントのサポートパッケージレベル(例:SAP APPL 6.00)。SP スタックの特定に使用。
  • アプリケーションベースのサポートパッケージレベル(例:SAP ABA 7.00)。アプリケーションサポートパッケージの前提条件。
  • ベースコンポーネントのサポートパッケージレベル(例:SAP BASIS 7.00)。SAP ABA サポートパッケージの前提条件。
  • 推奨のカーネルパッチレベル(例:SAP KERNEL 7.00)。
    本稼動環境で使用されているカーネルパッチレベルが、対応するリリースへのアップグレードに使用する必要があるレベルより上の場合があります。
  • サポート対象の各 SAP GUI リリース(選択可能)の最小パッチレベルおよび指定された各パッチレベルは最小要件であり、これより上のレベルになる場合もあります。例外的な場合に限り、SP スタックの最小要件が増えます。SAP GUI は、ほぼすべての SAP 製品に含まれているため、同時に使用されるさまざまな製品のすべての SP スタックの要件を満たす必要があります。したがって、お客様は必要となる最高の SAP GUI を、必要となる最高のパッチレベルで使用しなければなりません。

原則として、最上位コンポーネントのサポートパッケージを適用するためには、すべてのコンポーネントが少なくとも指定されたレベルを満たしている必要があります。ほとんどのコンポーネントでは、回避策やローカル修正を利用できない問題がある場合に限り、SP レベルを引き上げることをお勧めします。システムに何の問題もない場合は、SP スタックの次回の導入まで SP レベルを引き上げる必要はありません。