保守証明書

最適化された保守手順

保守認証は、システムおよび対応する SAP 保守契約の正確な範囲を SAP のソフトウェアロジスティクスツール(SPAM、SAINT、JSPM など)で識別できるようにするために導入されました。保守認証により、お客様固有の要件に基づいたオーダーメイドのサービスを提供できるようになります。また、対象外のシステムにパッチが誤って適用されることを回避でき、SAP ソリューションの品質を向上させ、ライセンス管理を可視化し、容易化することが可能です。

対象となる SAP アプリケーションおよびバージョン

SAP NetWeaver 7.0 以上をベースとするすべての SAP 製品(SAP BusinessObjects 製品は除く)

保守認証を有効化する手順

保守認証をシステムランドスケープに適用するには、以下の 2 つの方法があります。

  • SAP Solution Manager による自動配信を設定する
  • SAP Support Portal から保守認証を申請し、手動でシステムランドスケープに配信する

SAP Solution Manager を使用した保守認証の自動配信

  • SAP Solution Manager 7.0 SP 16(詳細はこちら
  • SAP Solution Manager 7.0 SP 18(詳細はこちら
  • SAP Solution Manager 7.0 SP 23(詳細はこちら)
  • SAP Note 1280664 - 保守認証の配信:トラブルシューティング

SAP Solution Manager のライセンス管理

SAP Solution Manager のライセンス管理では、すべてのシステムとライセンス、およびそれらの個々のステータスを詳細に表示することができます。また、SAP からお客様の SAP Solution Manager システムへの保守認証の自動配信ステータスの概要を表示することもできます。

ご質問がある場合は、SAP Community Network のフォーラムでスレッドを作成してください(フォーラム: SAP Solution Manager)。

保守認証の配信に問題がある場合は、コンポーネント "ライセンス管理 / 保守認証" (SV-SMG-LIC) でカスタマーインシデントを作成してください。

 

 

よくある質問 (FAQ)

保守認証は、システムおよび対応する SAP 保守契約の正確な範囲を、SAP のソフトウェアロジスティクスツール(SPAM、SAINT、JSPM など)で特定するための認証機能です。保守認証により、有効な保守契約を結んでいるお客様のみがサポートパッケージを適用できるようになります。SAP のソフトウェアロジスティクスツールでは、保守認証が有効である場合にのみ各種パッチを適用できます。

SAP 製品をご利用のすべてのお客様に必要となります(現時点では、BusinessObjects および Sybase 製品は対象となっていません)。

詳細: SPAM/SAINT バージョン 0034 より、保守認証はサポートパッケージのインポートに必要となります。Java サポートパッケージ(JSPM を使用してインポート)は、近い将来保守認証が必要となります。現在は警告が表示されます。  

保守認証は、SAP NetWeaver 7.0 以上をベースとするすべての SAP 製品で必要です。

保守認証の有効期間は 3 カ月です。それ以降は保守認証の更新が必要になります。

お客様の作業量をできるだけ少なくするため、SAP Solution Manager 7.0 では保守認証の自動適用機能をご利用いただけます。また、SAP Support Portal を利用したマニュアルでの適用も可能です。

自動適用のご利用には、SAP Solution Manager 7.0 SP 16 以降が必要です。詳細については、こちらをご覧ください。

はい。SAP Solution Manager を利用した保守認証の自動適用をご利用いただくには、SAP Solution Manager が SAP および、保守認証が適用されるサテライトシステムに接続されている必要があります。

いいえ、自動適用オプションを推奨していますが、ご利用は必須ではありません。一部のシステムには自動適用をご利用いただき、そのほかのシステムにはマニュアル適用をご利用いただくことも可能です。

はい。既存保守認証の有効期限の 30 日前(日数はカスタマイズ可能)に SAP Solution Manager から新しい保守認証が申請され自動的に適用されます。

いいえ、その必要はございません。マニュアル適用のオプションをご利用いただけます。

SAP Support Portal から、すべてのシステムの保守認証をお客様ご自身で申請できます。保守認証のダウンロード、サーバーへの配布およびインポートは、マニュアルで実行する必要があります。詳細については、こちらをご覧ください。 

保守対象範囲は、SAP Support Portal のシステムデータに表示されます。

インストール中にはサポートパッケージをインポートするステップがないため、保守認証はチェックされません。インストール後、サポートパッケージを適用する際には保守認証が必要となります。

アップグレード中には保守認証は必要ありません。そのため、たとえば 4.6C からサポートパッケージ適用を含む最新リリースへのアップグレードなどは簡単に実行できます。

関連するシステムでトランザクション SLICENSE を実行し、[新規ライセンス]ボタンを選択してください([デジタル署名されたライセンスキー]の表示に切り替わります)。次に、追加ライセンスキーが以下のデータとともに表示されているかどうかをチェックします。

  • ソフトウェア製品:列[ソフトウェア製品]の "Maintenance_"
  • 有効開始日:[保守認証の申請日]
  • 有効終了日:申請日 + 約 3 カ月

はい。SAP Solution Manager では複数のお客様の管理がサポートされます。これに加えて、SAP Note 1229904 - 「Maintenance certificate distribution for service provider」を適用してください。

いいえ、その必要はございません。現在、サポートパッケージは 1 度ダウンロードすれば複数のシステムでご使用いただけます。 

いいえ、ご利用は任意です。